
当社が開発する MRリハビリテーションシステム「リハまる」 を導入いただきました名古屋市立大学医学部附属 みらい光生病院 リハビリテーション技術科の高橋翔太先生に、リハまる導入に至った経緯や今後の活用方法などについてインタビューいたしました。
リハまるの導入時期はいつですか。また、導入前に現場ではどのような課題や悩みがありましたか。
当院は2023年4月1日に開院しました。開院準備を進める中で、リハビリテーションの質を高めるための機器やツールの導入を検討していました。
リハまるは、高次脳機能障害に対して、机上での課題に限らず、動作と組み合わせた形で評価や患者さんとの関わりができる点が、導入時に魅力を感じたポイントです。
いろんな現場での課題があったかと思いますが、現在病院ではどのように使用されていますか。
導入当初は、活用頻度がそれほど高くない時期もありましたが、実際に使ってみると操作がとても分かりやすく、準備にかかる時間も短いことが分かり、徐々に現場での使用が定着していきました。現在では、入院患者さんを中心に活用する機会が増え、日常的に使用しています。特に、脳血管疾患の患者さんを対象とした高次脳機能障害に対する空間内での探索課題や、歩行などの動作時における頭部や視線の評価など、幅広い場面で活用しています。また今後は、屋外での頭部や視線の評価についても実施できるよう、現在準備を進めているところです。

リハまるを臨床で使用できるように、浸透できるように工夫された点はありますか。

テクリコさんが主体となって定例MTGや勉強会を実施してくださっているため、リハまるを使用する中で生じる迷いや疑問を気軽に相談できています。また、他院ではリハまるをどのように活用しているのかを知る機会も多く、非常に参考になっています。
そうした場に職員が積極的に参加することに加え、学会発表やデータ解析に関する相談にも親身に対応していただき、専門的な助言やサポートを受けられることが、臨床・研究の両面での安心感につながり、リハまるが院内で徐々に浸透していった要因だと感じています。
今後はどのように活用を広げていきたいですか。
今後は、これまで院内で行ってきた評価や介入に加えて、屋外での歩行やADL場面などより日常生活に近い場面での活用を通して、患者さんの状態をより多角的に把握し、リハビリテーションに生かしていきたいと考えています。また、高次脳機能障害のある患者さんに対しても、さまざまな課題を通して特性や反応を整理し、一人ひとりに応じた関わり方を考えるために活用していければと思っています。さらに、日々の臨床の中で得られた知見を臨床研究や学会発表として共有することで、現場での経験を整理し、患者さんへのより適切な支援につなげていきたいと考えています。

これから導入を考えている施設へメッセージをお願いいたします。

MRという技術を用いたリハまるは、特別な操作を意識するというよりも、患者さんの動きや反応を「その場で一緒に見ている」ような感覚で関われるため、評価や確認の場面でも構えずに使うことができます。また、空間の中での視線や頭部の動きを可視化できることや動きと課題を結びつけることができ、言葉だけでは共有しにくかった患者さんの状態を、スタッフ間で理解しやすくなりました。現場に無理なく溶け込みつつ、新たな気づきを与えてくれる点が魅力だと感じています。