
当社が開発する MRリハビリテーションシステム「リハまる」 を導入いただきました医療法人 札幌麻生脳神経外科病院 リハビリテーション部 作業療法科の外崎達也先生に、リハまる導入に至った経緯や今後の活用方法などについてインタビューいたしました。
リハまる導入を検討されたきっかけを教えてください。
2024年度の日本作業療法学会でリハまるをご紹介いただいたことが最初のきっかけです。
以前から、高次脳機能障害の患者様に対して、机上評価では把握しきれない実際の注意機能や空間認知の状態を測定できる手段がないかと考えていました。また、治療アプローチにおいても、従来の方法では限界を感じる場面があり、新しいリハビリテーション手法を模索していました。
その後、実際にデモ機をお借りし、評価の可視化と治療手段の拡充が同時に期待できることを実感し、導入を前向きに検討するようになりました。
リハまるを初めて知ったのはいつ頃ですか。
他社VR機器をご紹介いただいたことをきっかけに、最新のリハビリ機器について調べていました。その中で、当院の理学療法士が神経理学療法学会にてリハまるに触れる機会があり、製品を教えてもらいました。
その後、作業療法学会にてあらためて製品説明を受け、興味が確信に変わりました。
数ある機器の中でリハまるを前向きに検討された理由は何ですか。
数ある機器の中でもリハまるを選ぶ決め手となったのは、以下の点です。
◆現実空間を認識しながら使用できるため、安全性が高い
→ 他社VRでは外界が見えず、リハビリ中の安全確認が難しい
◆アイトラッキングにより注意障害や半側空間無視の評価が可能
→ これまで把握しづらかった視線や認知の動きを可視化できる
◆屋外歩行など実生活に近いシーンでトレーニングが可能
→ 日常生活動作に即した訓練が行える点が大きな魅力
これらの特徴が、当院が求めていた「評価と治療を両立できる新しい機器」と一致していました。

製品そのもの以外で「良い」と感じられた点はありますか。
導入後の手厚いサポート体制です。
定期的に勉強会や情報提供をいただけるため、セラピストが継続的に学び、臨床に活かせる環境が整っていると感じています。
今後はどのように活用を広げていきたいですか。
リハまるは、作業療法のみならず、理学療法、言語聴覚領域など幅広く活用できる機器と考えています。
今後は、各療法士が専門性を活かしつつ、多職種連携のもとで活用シーンをさらに広げたいと考えています。
検討中の病院・施設へのメッセージをお願いします。

※リハまるをご使用いただいている成沢先生(PT)とヘルステック事業部 部長 坂本(OT)
リハまるは高次脳機能障害の評価・治療に強みを持ちながら、さまざまな疾患領域にも応用できる柔軟性の高いシステムです。
従来評価しきれなかった患者様の細かな変化を可視化でき、患者様やご家族への説明にも活用できます。
結果として、患者様の理解・納得・意欲向上につながり、より良い転帰を支援できると感じています。
新しい一歩を踏み出す価値のある機器だと思います。
ぜひ一緒にリハまるを使っていきましょう!