当社が開発する MRリハビリテーションシステム「リハまる」 を導入いただきました医療法人啓仁会 豊川さくら病院 リハビリテーション部の松下麻奈美先生に、リハまる導入に至った経緯や今後の活用方法などについてインタビューいたしました。
リハまる導入を検討されたきっかけを教えてください。
これまで、高次脳機能訓練は机上での訓練が中心でしたが、3次元での課題に取り組める点に関心を持ちました。
また、どこを見ているのか視点を可視化できるため、リハビリテーション室内だけでなく、日常生活場面においても視線を確認しやすく、病棟スタッフや主治医と状態を共有する際の参考になるのではないかと考えたことが、導入を検討したきっかけです。
リハまるの導入までの流れを教えてください。
MRという技術に馴染みのないスタッフがほとんどだったため、まずは説明会を実施していただきました。
その後、デモ品を、スタッフ同士で使用するところからはじめました。使用に慣れてきた頃から、実際の患者様に対して、リハビリテーション室をはじめ、病棟や屋外での歩行訓練時など、さまざまな場面で使用し、実際の活用方法について検討しました。
また、理学・作業・言語全ての職種が使用できるよう、テクリコの担当スタッフさんから活用事例をいただき、使用方法や対象について共有を行いました。
アンケートを確認したところ、当院でも活用できるという意見が多く、導入に至りました。
数ある機器の中でリハまるを前向きに検討された理由を教えてください。
複数の疾患で活用を検討しやすい点です。脳卒中後の高次脳機能障害だけでなく、認知機能の低下、大腿骨骨折などの運動器疾患、パーキンソン病など、当院の入院患者様に対して活用の可能性があると感じました。
また、アイトラッキング機能をドライビングシミュレーターと組み合わせて使用することで、注意の向き方を把握する一助になると考えました。
さらに、取り扱いが比較的しやすく、課題の難易度も細かく調整できるため、スタッフ間で運用しやすい点も、若手スタッフの多い当院にとって魅力でした。
製品そのもの以外で「良い」と感じられた点について教えてください。
デモ品をお借りしていた時から、導入後の相談がしやすい点が印象的でした。
一定の職種しか導入が進まないと相談した際には、各職種の活用事例集をすぐに作成してくださったり、定期的にミーティングを開催していただけるため、トラブルや導入患者様に関する課題について相談しやすく、運用を進めやすいと感じました。
また、テクリコの療法士の方が当院へ来院し、実際の患者様で活用状況を見ていただける症例サポートも助かりました。どの課題から始めるのが良いか、より難易度の高い設定をどう調整するかなどを、その場で具体的にアドバイスいただけたため、その内容をリハビリテーション部内で共有し、他の患者様への活用にもつなげることができました。
今後はどのように活用を広げていきたいですか。
アイトラッキング機能を使用しながらドライビングシミュレーターを行い、どこまで視認できているかをスタッフが確認するほか、記録された動画やグラフを用いて、患者様ご自身にも現状の問題点を把握していただくための訓練道具の一つとして活用していきたいと考えています。
また、病棟廊下での歩行を視線記録した動画を、病棟歩行導入に向けて、どこに注意が必要かなどを多職種間で共有し、“できるADL”を“しているADL”に汎化していくための参考資料として活用していきたいと考えています。
現在は主に高次脳機能障害を有する患者様への活用が多いため、その他の疾患でも活用の可能性を広げていきたいです。
これから導入を検討している病院・施設へのメッセージをお願いします。
リハまるは、課題の種類が豊富で、難易度調整も細かくできるため、訓練の幅が広がる可能性があります。机上課題には積極的でない患者様も、リハまるでは取り組みやすい場合がありました。また高齢な患者様でも、MRという特徴からか、比較的受け入れやすいと感じることがありました。高次脳機能障害に限らず、活用の仕方によっては複数の疾患での検討が可能な機器だと思います。
半側空間無視や注意障害などの高次脳機能障害について、患者・家族の理解や多職種での理解を深めることに課題を感じている病院・施設でも、活用を検討する余地があるのではないかと感じています。
デモ品を通じて実際の使用感を確認しながら、導入を検討することもできると思います。

製品そのもの以外で「良い」と感じられた点について教えてください。
今後はどのように活用を広げていきたいですか。